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Posted by 京つう運営事務局 at

2009年09月05日

『人形浄瑠璃の巻』 - 其の二

皆様のおかげでEXPOは毎日盛況です。 C2K裏スペース 金有加です。

さて、本日3時から行われる人形浄瑠璃の続きについてお話したいと思います。
前回、上演してくださる方たち『阿波木偶箱廻しを復活する会』の紹介を少しさせていただきました。
今日はその方たちに 京都工芸繊維大学 美術工芸資料館の裏スペース(本EXPOの玄関口にあたります)にて上演していただく演目『三番叟まわし』について紹介しますね。

『三番叟まわし』とは…




四国の代表的な祝福芸は「三番叟まわし」です。
ふたつの木箱に三番叟(千歳・翁・三番叟)とえびすの四体の木偶を入れ、木偶遣いと鼓打ちの二人が家々を門付けしました。
 三番叟とえびすが「五穀豊穣」「無病息災」「家内安全」や「商売繁盛」を予祝し、新年を迎えた人びとに明るい展望と生きる勇気を与えました。

 「三番叟まわし」芸人の存在は、公文書をひもとくと1700年代はじめまでさかのぼれます。江戸期以前から淡路や徳島ではぐくまれたと考えられています。

 徳島県の正月儀礼として永く定着した「三番叟まわし」は、香川県や愛媛県の正月にも無くてはならない文化となりました。しかし、1960年代にはその姿をほとんど見ることができなくなりました。 

~芝原生活文化研究所 「阿波木偶箱廻しを復活する会」HPより抜粋~


阿波木偶箱廻しを復活する会では、この「三番叟まわし」をはじめとする「箱廻し」を復活し、伝承する取り組みを行っていらっしゃいます。

後2時間余りで、いよいよ上演です!
皆様お誘いあわせの上、おこし下さい。
冷たいお茶と、お菓子(先着50個)でお待ちしています。



   

~三番叟(さんばそう)まわし~
  


Posted by Craft Concierge京都 at 12:37Comments(0)おもてなし

2009年08月29日

『人形浄瑠璃の巻』 - 其の一

お久しぶりです。C2K, 裏スペース担当の金有加です。

(随分経ってしまっていますが…)前回お約束したように今回は、
来る9月5日に資料館裏スペースで公演予定の人形浄瑠璃について。
演目『三番叟まわし』そして、上演してくださる『阿波木偶箱廻しを復活する会』を
2回に分けて少しずつではありますが、紹介させていただこうと思います。

『阿波木偶箱廻しを復活する会』は1995年に発足され、「箱廻し」「三番叟まわし」「えびすまわし」など門付け芸の調査研究と技術の伝承・資料の収集・公演・講演会などを主な活動とされています。

さて、『箱廻し』とは…?

○阿波木偶「箱廻し」
徳島の人形浄瑠璃芝居が、幕末から明治にかけ全盛期を迎える中、箱廻しは、芝居小屋や農村舞台で演じられた人気外題(歌舞伎や浄瑠璃などの演目の題名)を路傍で簡易に演じた大道芸として人々に受け入れられました。

 ←人気外題 箱廻し「絵本太功記」

 ←人気外題 箱廻し「傾城阿波の鳴門」

 箱廻し芸人は、2人か3人が一組になり、ふたつの木箱に数体の木偶を入れ、天秤棒で担いで全国を移動し稼ぎました。数体の木偶を一人で操りながら浄瑠璃を語ります。
 
 全国の農山村に阿淡系の木偶文化を運び、各地の人形芝居に大きな影響をあたえ、人々に親しまれた「箱廻し」は、昭和初期に街角から姿を消しました。
『阿波木偶箱廻しを復活する会』の皆さんは、この「箱廻し」を復活し、伝承しようと精力的に活動されています。

そのうちの1つ『三番叟まわし』については、また後日お伝えしようと思います。
この『三番叟まわし』は、2009年 第2回ACCU(ユネスコ・アジア文化研究センター)賞を受賞されたものです。

今回EXPOでこの公演を見せていただけるのを、
私自身あまりない機会だととても楽しみにしています。
しかしそれ以上に、決して大きくもなくしっかりとした後ろ盾のない団体が
日本はもちろん世界にはたくさん存在していて、
その、国の指定も受けていないような文化や伝統を守り伝えていくために
どのようにして働きかけなければいけないか・の実践例として見せていただける
大事な機会ではないか・と思っています。


みなさん、ぜひ会場に足を運んで実際に見てみてください。


『阿波人形浄瑠璃上演』
9月5日(土) 15:00~15:30
「阿波木偶箱廻しを復活する会」の方達による人形浄瑠璃上演






  


Posted by Craft Concierge京都 at 19:51Comments(0)おもてなし

2009年08月16日

裏スペースで人形浄瑠璃!

こんにちは。ごぶさたしています。裏スペース担当 金有加です。
暑い日が続きますね。

***
裏スペースで行われるイベントについてのご案内です

『阿波人形浄瑠璃上演』
9月5日(土) 15:00~15:30
「阿波木偶箱廻しを復活する会」の方達による人形浄瑠璃上演


『三番叟まわし』という演目を上演していただき、
少し人形浄瑠璃についてお話をしていただいた後、
実際に人形にさわらせていただけるかもしれないとのこと!

皆様ぜひお誘いあわせの上お越しください。

***

さて、浄瑠璃のことはきちんとお伝えしたいので、また改めて『人形浄瑠璃の回』をお送りしようと思います。今回はその人形浄瑠璃が上演される舞台にもなる裏スペースのお掃除について。



広報担当の竹村からもお伝えしていましたが、開催に向けて定期的にお掃除を行っています。デッキブラシでゴシゴシとタイル部分の汚れを取っていると、大学事務の方から”学校に機械のポリッシャーがあるよ”と声をかけていただくことがありました。

これまでも多くの人が物珍しそうに見ながら通り過ぎていく中で(もしくは素通り…? もちろんただの掃除なのでかまわないのですが!)、ふとかけていただく声がこんなに嬉しいものなのかと心が温かくなりました。

これは私達が表に出て活動して初めて起きることですよね。
今回は思わぬ形ででしたが、私達の活動は
色んなところで色んな形で見ていただいているということ。
そしてそれは、こうやってWEBで私達の活動をお伝えすることの大切さにもつながっていくのではないかと思います。

いろんな方に見ていただけるからこそもっと頑張ろうと思えるし、
何より来ていただくお客様あってのEXPOですよね。
これからも私達なりの形で発信していこうと思っています。
掃除も引き続き頑張ります!

明日は大文字さんですね。
夏が終わってゆくのを感じると共に、EXPOまで後2週間程しかないのだな・とさらに気を引き締められます。




  


Posted by Craft Concierge京都 at 10:00Comments(0)おもてなし

2009年08月08日

おそうじ

 


こんにちわ。広報担当の竹村です。
個人的に、例年に比べて夏の暑さをまだ体感していなかったのですが、最近の日差しの強さには夏を感じずにはいられません。
からっと晴れた日は気持ちがいいのですが、湿気の多い今日のような天気の日は体も気持ちもどんよりしてしまいます。

そんな日は、冷房のきいた部屋で過ごすのもいいですが、外で体を動かすのも気持ちをリフレッシュできるいい機会ではないでしょうか。。。といってもやはり暑いのですが。。。

前回裏スペース担当の金さんから紹介してもらったように、今回のexpoでは普段は閉じられている美術工芸資料館の裏玄関を使用します。見に来られたお客さんを中へと導く大切な場所は、やはりキレイな状態にしないと始まらない!!ということで、expo開催までの間に自分たちで掃除をすることにしました。

やり方は簡単です。デッキブラシでひたすら汚れをこする。その繰り返しです。果てしない作業のように思えてきますが、何人かでやると意外と会話が弾んだり、水の冷たさ・気持ちよさを肌で感じることができたり、あと何よりも確実にきれいになっていく様子を見れるのは、感慨深いものがあります。

頭で考えることも大切なのですが、体を実際に動かして物事を作っていくことは、リアリティをもたせるためには大切なことだな。と改めて感じた1日でした。

おそうじの話しに関しては、また裏スペース担当の金さんから報告があると思います。そちらの方もご覧ください。
それでは。

ps:おそうじの後に食べたわらび餅は最高においしかったです。
  


Posted by Craft Concierge京都 at 01:47Comments(0)おもてなし

2009年08月06日

裏スペース

はじめまして。
Craft Concierge 京都 EXPO2009 裏スペース担当の金有加です。

さて、いきなりですが”裏スペース”とは…?

私達EXPOのスタッフメンバーの間でそう呼んでいるところで、これはEXPOが開催される京都工芸繊維大学美術工芸資料館(:以下、美術工芸資料館)の裏口にあたる部分を指しています。





今回のEXPOではこの裏口部分を入り口として、ここからお客様に入っていただき美術工芸資料館内での展示やワークショップを楽しんでいただこうと思っています。
これまでもメンバーがお伝えしていたように、
今回私たちが掲げるEXPOのテーマは

『伝統工芸との”出逢い”』

美術工芸資料館の中には、
4つの異なるアプローチから”出逢い”の場が演出されています。
私の担当する”裏スペース”は、
その4つの出逢いの場へお客様をいざなう大切な部分。
メンバー達の趣向をこらした取り組みに少しでも多くのお客様が出逢っていただけるように、その出逢いの場への”入り口”となる部分を素敵に演出していこうと考えています。

その一つとして、屋外ではありますが
入り口付近に少し休憩スペースを用意する予定です。
毛せんを敷いた床机と呼ばれる木製の長椅子に番傘…
9月とはいえまだまだ暑い日差しの下ではありますが、少しでも涼しげな空間を作っていきたいと考えています。

考えてみれば、昔はクーラーも扇風機もなかったんですよね。
人々は打ち水をすることで風を家の中に呼び込んだり、風鈴の音など、決して今のクーラーや扇風機には勝てないけれど、
それでも涼しさを生み出す工夫をこらしていたんです。
お金を使うことは簡単。
でも、そうではなくて自分たちが出来ることから始めていくことってとても大事なことだと考えています。

そうそう。
EXPOの開催中、訪れてくださったお客様には冷たいお茶でおもてなししようと考えています。
ぜひ美術工芸資料館の外、木漏れ日の中で風の通る音を聞きながら、おいしいお茶をいただいて帰ってください。


今回少しでしたが、番傘について触れさせていただきました。
次回は、その番傘についてのレポート、
『京和傘 日吉屋さんへの訪問』
また、
『裏スペースのお掃除』
について順にお伝えしていこうと思っています。
  


Posted by Craft Concierge京都 at 12:15Comments(0)おもてなし