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2009年08月29日

『人形浄瑠璃の巻』 - 其の一

お久しぶりです。C2K, 裏スペース担当の金有加です。

(随分経ってしまっていますが…)前回お約束したように今回は、
来る9月5日に資料館裏スペースで公演予定の人形浄瑠璃について。
演目『三番叟まわし』そして、上演してくださる『阿波木偶箱廻しを復活する会』を
2回に分けて少しずつではありますが、紹介させていただこうと思います。

『阿波木偶箱廻しを復活する会』は1995年に発足され、「箱廻し」「三番叟まわし」「えびすまわし」など門付け芸の調査研究と技術の伝承・資料の収集・公演・講演会などを主な活動とされています。

さて、『箱廻し』とは…?

○阿波木偶「箱廻し」
徳島の人形浄瑠璃芝居が、幕末から明治にかけ全盛期を迎える中、箱廻しは、芝居小屋や農村舞台で演じられた人気外題(歌舞伎や浄瑠璃などの演目の題名)を路傍で簡易に演じた大道芸として人々に受け入れられました。

『人形浄瑠璃の巻』 - 其の一 ←人気外題 箱廻し「絵本太功記」

『人形浄瑠璃の巻』 - 其の一 ←人気外題 箱廻し「傾城阿波の鳴門」

 箱廻し芸人は、2人か3人が一組になり、ふたつの木箱に数体の木偶を入れ、天秤棒で担いで全国を移動し稼ぎました。数体の木偶を一人で操りながら浄瑠璃を語ります。
 
 全国の農山村に阿淡系の木偶文化を運び、各地の人形芝居に大きな影響をあたえ、人々に親しまれた「箱廻し」は、昭和初期に街角から姿を消しました。
『阿波木偶箱廻しを復活する会』の皆さんは、この「箱廻し」を復活し、伝承しようと精力的に活動されています。

そのうちの1つ『三番叟まわし』については、また後日お伝えしようと思います。
この『三番叟まわし』は、2009年 第2回ACCU(ユネスコ・アジア文化研究センター)賞を受賞されたものです。

今回EXPOでこの公演を見せていただけるのを、
私自身あまりない機会だととても楽しみにしています。
しかしそれ以上に、決して大きくもなくしっかりとした後ろ盾のない団体が
日本はもちろん世界にはたくさん存在していて、
その、国の指定も受けていないような文化や伝統を守り伝えていくために
どのようにして働きかけなければいけないか・の実践例として見せていただける
大事な機会ではないか・と思っています。


みなさん、ぜひ会場に足を運んで実際に見てみてください。


『阿波人形浄瑠璃上演』
9月5日(土) 15:00~15:30
「阿波木偶箱廻しを復活する会」の方達による人形浄瑠璃上演




『人形浄瑠璃の巻』 - 其の一





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Posted by Craft Concierge京都 at 19:51│Comments(0)おもてなし
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